P&TI S14 エピソード一覧(改訂版)

　全28話。2014~2016年の間にシナリオを制作し、2018年にかけて10話まで"はてなダイアリー"の方で投稿したシリーズです*1。既に投稿済みの回は再編集して2021年1月から投稿を開始いたしました。

　今回はエピソード一覧の編成を若干変えましたので、改めてリストを作成しました。4~5話ごとにテーマで分かれており、各テーマに沿った原作絵本のリメイクをボーナスエピソードとして設けています。投稿の順番はP&TIオリジナルエピソードが優先される形となります。

【Really Useful Tank Engines】

E01　時間厳守　(Time Waits for No One)

　いつも数分遅れてくるヘンリーは、時間にうるさいトーマスに文句を言われる。ヘンリーは遅刻しないよう努力をするが…

出演者: トーマス、ヘンリー、バーティー他

E02　トラクターの時代　(Tractor the Best)

　メイビスが不在の間、トビーとトラクターのテレンスが貨車の入れ替えをすることに。更にテレンスはアニーとクララベルを引き込み線に入れたり様々な活躍をする。そんな彼を見たパーシーは自分たちがお払い箱になるのではと考え始める。

出演者: パーシー、トビー、テレンス他

E03　トーマスと夜行列車　(Thomas' Tired Day)

　週に一度、夜中に郵便配達をするトーマス。ところが朝早くから客車を牽くため寝不足に陥ってしまう。

出演者: トーマス、パーシー、ロージー他

E04　タンク機関車のゴードン　(Gordon the Tank Engine)

　給炭所で貨車を入れ替えていたモリーは、思うように小回りが利かず後ろにあった貨車に衝突してしまう。タンク機関車になりたがる彼女をけなすゴードンは、大嫌いな貨物列車を牽くことになり…

出演者: ゴードン、モリー、フィリップ他

E05　エドワードの鉄道ツアー　(Edward's Great Tour)

　ある夏の日、エドワードは特別列車として鉄道愛好家の観光客を見学地に連れて行くことになるが雨や土砂崩れで中止に。観光客を気の毒に思ったエドワードはある考えを主張する。

出演者: エドワード、ダック、ビルとベン、トレバー他

BE-01　3台のがんばり屋　(Triple Header)

　ゴードンが修理中の間、ヘンリーが代わりに急行を引っ張ることになるが、翌日病気になってしまう。そこで呼び出されたのはなんとトーマスとパーシーとダックの3台。

出演者: トーマス、ゴードン、パーシー、ダック他

【Thomas & the Troublesome Diesels】

E06　厄介なディーゼル機関車たち　(Troublesome Diesels)

　ディーゼル整備工場が改装されることになり、暇になったデンとダートはそれぞれ操車場で働こうとする。しかしのんびり屋のデンと、不器用なダートは互いに失敗を繰り返す。

出演者: ディーゼル、デン、ダート他

E07　スタフォードと野菜バス　(Stranded Stafford)

　貨車から脱走した数頭の牛が線路を塞ぎ、後からやってきたスタフォードは立ち往生してしまう。彼は警笛を鳴らしたり様々な策を練るが牛達はびくともしない。

出演者: スタフォード、バルジー他

E08　パーシーとディーゼルと火事　(Percy, Diesel and A Fuel Trouble)

　ある朝、干し草を集めに来たパーシーの煙突から火の粉が噴き出して干し草の山に引火してしまう。それを見たディーゼルは前よりも増して蒸気機関車反対を強く表明する。

出演者: パーシー、ディーゼル、バート他

E09　ウィンストン空を飛ぶ　(Winston Flying in the Sky)

　大空を気持ちよさそうに飛ぶジェレミーを見て、自分も空を飛んでみたいと考えるウィンストン。ある日、ウィンストンはハロルドに自分を吊るしてほしいと伝える。

出演者: パーシー、ウィンストン、ハロルド他

E10　ノーマンとデニス　(Norman and Dennis)

　ノーマンは働き者の機関車だ。ところが彼には故障しやすいという短所があり彼はそれが嫌だった。故障してしまった彼は双子のデニスに仕事を頼もうとするが…

出演者: トーマス、デニス、ノーマン他

BE-02　ジェームスとディーゼル機関車　(Old Stuck-Up)　(Deep Freeze)

　未だにディーゼル機関車の事を信用できないジェームスの元に、高慢で石頭のディーゼル機関車が訪問し…

出演者: ジェームス、ワークスディーゼル、石頭のディーゼル他

【Busy Brendam Docks】

E11　ハンクの新しい仕事　(Hank's New Job)

　来島してから貨物列車しか牽引した事が無いハンクは、ある日旅客列車を上手に牽けることを証明した。感心したトップハム・ハット卿は脱線で故障したゴードンの代わりとして、試しに急行列車を牽かせようとする。

出演者: トーマス、ハンク、パクストン他

E12　おしゃべりチャーリー　(Chatty Cheeky Charlie)

　オイルを使い果たしたティモシーの代わりにクレイピッツで働くことになったチャーリー。一晩中マリオンのおしゃべりを聞いたり、機関庫で笑いをふりまいたせいで寝不足になってしまう。

出演者: ビルとベン、チャーリー、マリオン他

E13　スクラフとヒロ　(Scruff and Hiro)

　ある日、スクラフはヒロの話を耳にする。その後で洗車場で彼と出会い、その親切さと寛大さに感銘を受け、自分も達人と呼ばれるようになりたがる。

出演者: スペンサー、ヒロ、スクラフ他

E14　ビルとベンの取り替えっこ　(Tricky Twins)

　ある日、特別な仕事を受け持ったベン。しかし双子のビルは任されずむくれていた。そこで自分たちが見分けがつかないくらい似ていることを利用して、名札を交換してビルに特別な仕事をするべきだと提案するベンだったが、やがて予想だにしない結果になる。

出演者: ビルとベン、ハンク、マリオン他

E15　ロージーのあこがれ　(Rosie's Respect)

　しつこく自分の真似をしてくるロージーにうんざりのトーマス。苛立った彼はつい酷いことを言ってロージーを泣かせてしまう。その後ソルティーに会ったロージーは何故彼に憧れているかを語る。 

出演者: トーマス、ネビル、ロージー他

BE-03　ビルと写真　(What a Picture!)

　鉄道愛好家が港に来る日に船が座礁し、ベンや人々は水域が深いところまで船を引っ張ろうとするが、ビルの写真を撮り続ける男がいた。

出演者: ビルとベン他

【Welcome to Mainland Steelworks】

E16　寂しがり屋のベレスフォード　(Henry & Beresford)

　運河で孤独に働くガントリークレーンのベレスフォードはもう何年も整備されていない。それどころか友達や話し相手がおらず寂しい思いをしている。そこへ製鋼所へ配達に行く途中のヘンリーと出逢う。

出演者: ヘンリー、ハリケーン、ベレスフォード他

E17　役立たずの機関車たち　(Useless Engines)

　それは製鋼所でセオ達が来て間もない頃の事。セオとレキシーとマーリンは何をやっても空回りするばかり。3台のせいで自分の思い通りにいかないフランキーは苛立ってしまう。一方でハリケーンは何か思いつめている様子で…

出演者: ハリケーン、レキシー、セオ、マーリン、フランキー他

E18　マーリンの大冒険　(Merlin's Mischief)

　ヘンリーを送る序でにソドー島へやってきたマーリンは、故障して動けなくなったアーサーと出逢う。彼を手伝おうと奮闘するが、間違った標識灯を掲げていたために信号手が急行列車と勘違いして本線で問題が起きる。更には追いかけるハロルドを鬼ごっこと勘違いする。

出演者: マーリン、フリン、ハロルド他

E19　セオの大失敗　（Theo, Lexi & Neville)

　ソドー島へ手伝いに来たセオとレキシー。2台はまずセメント工場でネビルの列車を入換えるよう指示されるが、レキシーがネビルに思わず失礼な事を言い放った挙句、あろうことかセオは貨車を脱線させてしまい、セオは怖くなってどこかへ消えてしまう。

出演者: ファーガス、ネビル、セオ、レキシー他

E20　迷子になったマーリン　(Merlin Gets Lost)

　製鋼所からの配達はハリケーンとマーリンが担当している。初めての配達時に初めて出会った機関車の前で自分の能力を見せようとステルス機能を発動させたことがきっかけでハリケーンと逸れてしまい、道が分からなくなる。自分の自信を頼りに線路を進むが…

出演者: サムソン、ハリケーン、マーリン他

BE-04　トーマスとパーシーの喧嘩　(Thomas, Percy and the Coal)　(Drip Tank)

　トーマスが青いボディは最も機関車らしい色だと自慢したその翌日、パーシーが運んできた貨車の扉が突如開き、トーマスは石炭の煤で覆われ真っ黒になる。それがきっかけて2台はお互い罵り合い喧嘩することに…

出演者: トーマス、パーシー、トビー他

【Gravel & the Other Important Delivery】

E21　線路の上の砂利　(Gravel Trouble)

　意地悪好きのハリーとバートは、砂利が貨車に積まれるのを待つライアンにわざと体当たり。砂利まみれになったライアンを見たオリバーは、彼の敵討ちにハリーとバートを脱線させようと試みるが…

出演者: オリバー、ライアン、ハリーとバート他

E22　エドワードはひよっこ?　(Samson and Edward)

 　ディーゼル整備工場へ配達にやってきたエドワードはダートに溶鋼台車を運ぶのを手伝ってほしいと頼まれる。破棄する高台まで持ってきたエドワードだが、炭水車ごと溶鋼台車のように転がってしまう。それを聞きつけたサムソンは大笑い。

出演者: エドワード、サムソン、ダート他

E23　バートラムを探せ　(Disappear in the Mountain)

　古い鉱山で観光客の冒険ツアーを行うバートラムは、いつもレックス達の列車との接続をしている。ところが、ある日レックスの前に彼の姿は現れなかった。接続を待つトビーも心配になり、レスキューセンターに連絡を入れる。

出演者: トビー、バートラム、レックス、ケビン、ハロルド他

E24　パクストンのブレーキ車　(Paxton and the Brake Van)

　ある日、ディーゼル整備工場にパクストンと同じ色のブレーキ車が現れる。仲間のディーゼル機関車が面白がっていじるので、パクストンはそのブレーキ車を工場から遠ざけようとする。

出演者: ディーゼル、ノーマン、パクストン、フィリップ他

BE-05　パーシーのしんぱい　(Washout!)

　雪が溶けてハッケンベック付近の川の水位が上がり、パーシーは橋の状態を心配する。ところが、ヘンリーが言い放った冗談に動揺してしまい…

出演者: ヘンリー、パーシー他

【Revitalization of Misty Island】

E25　グラグラ橋の修復　(No More Shaking the Bridge)

　いつ見ても壊れそうなグラグラ橋を修復しようと、とうとうロウハム・ハット卿が決断。納得いかないダッシュ達は反抗し続けるも、その夜嵐がやってきて… 

出演者: バッシュとダッシュ、ファーディナンド、ウィンストン他

E26　サムソンとフレデリックと信号　(Samson's Important Delivery)

　ミスティアイランドトンネルに電線が張り巡らされ、新しい駅も完成。トップハム・ハット卿は最新式の電気機関車を呼び出し、それをサムソンとフレデリックに駅まで運ばせるが…

出演者: サムソン、フレデリック、モード、ハロルド他

E27　ヘンリーとチョコレート　(Henry's Hot Chocolate)

　クリスマスと同時に新しい駅の式へチョコレートドリンクの貨車を運ぶよう命じられたパーシー。ところが雪で動けなくなった彼の代わりにヘンリーが運ぶことに。

出演者: ヘンリー、パーシー他

E28　急行ファーディナンド列車　(Misty Island Express)

　遂にミスティアイランドに本線が出来上がり、バッシュ達は交代で客車を牽くことになる。モードに乗ってきた観光客を最初に観光地へ案内することになったファーディナンドは、乗客たちを楽しませようと張り切るが…

出演者: ファーディナンド、モード、トップハム・ハット卿他

BE-06　ゴードンのおてがら　(Gordon's Fire Service)

　ゴードンは本線で停車中、橋の下から赤い光があることに気がつく。トラックの荷台に積まれた干し草の束に火が付き、火は土手の草原まで燃え広がろうとしている。機関士が消火しようとするなか、ゴードンはあることを閃く。

出演者: ヘンリー、ゴードン他

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【Culdee's Big Surprises】※Pixiv投稿版

PE-01　勇敢なエリック　(Eric and the Emergency)

　優しい登山機関車エリックが安全運転で走行していると山頂の手前で倒れている登山者を発見。レスキューセンターに救助要請を出すが、天候が激変しハロルドが着陸できなくなってしまう。

出演者: カルディー、エリック、ハロルド他

PE-02　3台の登山ディーゼル　(Three Mountain Diesels)

　アラリックとエリックが修理中の間、鉄道の効率を上げるため新たにディーゼル機関車たちが入線。期待が高まったと思いきや、3台のうち最もチビでせっかちな性格のリックはまるで当初のパトリックのような粗い運転をし…

出演者: カルディー、リック、ディーゼル10他

PE-03　慎重派のバレイン　(Barrane)

　3台のディーゼルのうち最も親切で臆病な9号機関車のバレイン。カルディーから気を付けて走るよう忠告されるも、高所恐怖症ゆえ慎重に走りすぎて混乱と遅れを招いてしまう。

出演者: カルディー、パトリック、バレイン他

PE-04　ビッグフット　(Big Foot)

　3台のディーゼルのうち最も無愛想で仲間内の評判が悪い10号機関車。そんな彼はデビルズ・バックで立ち往生したパトリックのために力を発揮しようと試みる。

出演者: カルディー、パトリック、ビッグフット他

PE-05　ミュージカル機関車　(The Musical Engine)

　登山鉄道が100周年を迎え、式典の特別列車をウィルフレッドが引き受けることになる。彼は久しぶりに走れて嬉しくなり普段のように汽笛を鳴らして歌いだすが突如雪でできた厚い壁が崩れ…

出演者: ウィルフレッド、カルディー、アルフィー他

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ミニスペシャル第1弾　ヒーローになりたい

　トーマスと貨車を大事故から救ったトードに感銘を受け、フィリップとライアンがそれぞれヒーローになりたがる中、ハーウィック線に新しい登山鉄道が敷かれる計画が実行に移される。トーマスはアシマが来ることを望むが、フィリップはそうではなかった。

出演者: トーマス、ライアン、フィリップ他

ミニスペシャル第2弾　島一番の自惚れや

　操車場で、島で一番自惚れやなのは誰か議論するトーマスたちに、ジェームスが自分のボディを自慢しにやってくる。彼らが返事をしないのをいいことに、ジェームスはどんどん高慢になっていき、やがて誰からも相手にされなくなる。その時、ニアから本土で盗難が多発していることを耳にする。

出演者: トーマス、ジェームス、ニア他

*1:はてなダイアリーのサービス終了に伴い、一時中断していました。

P&TI S14 E05 エドワードのてつどうツアー (再投稿版)

※この記事は、2017年6月29日に以前のブログに投稿したものを再編集したものです。

　毎年夏になると、イングランドや世界から集まる、鉄道愛好家の人たちを乗せるツアーが数回開かれる。

ホストはエドワード。自分の支線を走って彼らを案内するのだ。

彼は双子の機関車ビルとベンに、今年も愛好家達を陶土の採掘場にも連れて行くと約束した。

双子はこのイベントが大好きだった。

2台で牽く特別仕立てのブレーキ車にお客を乗せるのも楽しみだし、何より写真を撮ってもらえるからだ。

支線の途中には牧師のラクシーが営む牧師館と、トレバーが働くリンゴの果樹園がある。

蒸気トラクターのトレバーも、鉄道を語る上では欠かせない車両だ。

そこで、彼らはツアーの帰りに訪ねようと、ハット卿と機関士、車掌、それからラクシー牧師とで計画を立てた。

「訪れた見学者全員に 私の リンゴを プレゼントしましょう。トレバーも きっと 喜ぶはずです」

P&TI S14 E04 タンクきかんしゃゴードン (再投稿版)

※この記事は、2017年5月28日に以前のブログに投稿したものを再編集したものです。

　蒸気機関車には大きく二つに分けて、本体に炭庫と水槽のあるタンク機関車と、炭水車と呼ばれる石炭と水だけを積んだ車両が接続されたテンダー式機関車の2種類がある。

コンパクトで小回りの利くタンク機関車は客車と貨車の入換えや、列車の補助が得意。
大きな車体のテンダー機関車は個体差はあるものの速く走れたり、長距離を楽に移動することが出来る。

それぞれ得意不得意が諸々あるが、人手が足りない時、トップハム・ハット卿は、どんな機関車にも入換え作業を行わせている。

　黄色いボディが鮮やかなテンダー式蒸気機関車のモリーは、給炭所で働いている。

本土で採れた石炭を運んだり、空っぽの貨車を集めてくるのが彼女の仕事だ。

石炭は蒸気機関車にとって大事なものだ。だからこそ彼女は誇りを胸に仕事に取り組んでいるのだった。

しかし、モリーは少し問題を抱えていた。

以前まで、本土からやってきた"ローガン"という小型のタンク機関車が入換えを手伝っていたが、契約の期限が切れてローガンが本土へ帰ってしまったため、彼女一台で入換え作業もしなくてはならなかった。

モリーの炭水車は、車高がやや高いので、機関士は後ろがよく見えず、貨車を押してバックする時にしばしば車止めにぶつかってしまうのだった。

ガッシャーン!

P&TI S14 E03 トーマスとやこうれっしゃ (再投稿版)

※この記事は、2017年5月20日に以前のブログに投稿したものを再編集したものです。

　ノース・ウェスタン鉄道での郵便配達は、支線ごとの分担で行われている。まず、ヘンリーやヒロなどの本線の大型機関車が本土からの郵便物を運んでくる。

それをトーマスの支線の終点、ファークァー駅まで配達したり、受け取った郵便物をファークァーから本線の連絡駅まで運ぶのがパーシーの役目だった。

たまに自分の手に負えないほど忙しくなる時期がある。そんな時は、友達のトーマスやヘリコプターのハロルドが手伝ってくれる。

「君達のおかげで助かるよ。郵便配達は 好きだけど、時には 骨が折れるからね」

パーシーがこういうと、

「そりゃあ そうだろうさ。小柄な 君だけじゃ 時間通りに 終わらせられないもの」

と、トーマスがいい気になって言うのだった。

P&TI S14 E02 トラクターのじだい (再投稿版)

※この記事は、2017年4月22日に以前のブログに投稿したものを再編集したものです。

　テレンスは、トーマスの支線の近くで働くトラクターだ。

フィニーさんの農場で畑を耕すのが主な仕事。時には倒木や荷車を牽引したり、自慢のキャタピラを使って大雪の時に活躍することもある。

　ある日、テレンスはアノファ採石場で貨車の入換えをしていた。メイビスが修理から戻るまでの間トビーを手伝うことになったのだ。

彼の働きぶりは見事なものだった。重い石の入った貨車を着々と移動させている。

その様子にトビーはとても感心した。

「君が いてくれて 助かるよ。本当に 優秀なトラクターだね」

「いやあ、それほどでも」

　採石場で採れたスレートを積んだ貨車はナップフォードの港へと運ばれる。その列車を担当するのがパーシーだった。

P&TI S14 E01 じかんげんしゅ (再投稿版)

※この記事は、2017年3月30日に以前のブログに投稿したものを再編集したものです。

　その日は、空がよく晴れ渡り、島中が賑わい活気にあふれていた。

でも、トーマスだけは違った。彼の表情には今にも雷鳴が響くかの如く曇っていた。

とても機嫌が悪いようだ。

ヘンリーの列車に遅れが生じており、トーマスはかれこれ10分も乗換駅で待たされているからだ。

彼は時間に遅れることが嫌いだった。とくに他の機関車の面倒で遅刻するなんてまっぴら御免。乗客が気の毒だし、局長のトップハム・ハット卿から1番頼りにされる機関車でいたいと強く想っているからだ。

アニーとクララベルもそれを知っていたので、その事はあまり気にしていなかった。

発車時刻から14分が経過。もう我慢の限界だ。

トーマスが合図も待たずに出発しようと深呼吸した矢先に、やっとヘンリーが到着した。ゼェゼェと荒々しく息を切らして。

「ごめんよ。炭水車のブレーキ装置が イカレてね。次は ちゃんと 時間通り来るからさ」

「次からは ウェールズの石炭を使えばいいよ。そしたら どんな気分も良くなるんだろ」

痺れを切らしたトーマスは皮肉を言うと、何か言い返される前に怒って駅を出て行った。

今後の投稿予定 (2021年版)

【2021年以降】

●P&TI シーズン14　(全26話)

●P&TI スペシャル第8弾　『ティモシーと呪われた森の秘密』

●P&TI ミニスペシャル第1弾　『ヒーローになりたい』

●P&TI ミニスペシャル第2弾　『島一番の自惚れや』

●出張版P&TI　Pixiv用エピソード第1弾　『Culdee's Big Surprises』

●P&TI ボーナスエピソード　(全6話)

●登場キャラクター　後

●P&TI シーズン14, 15, 16　エピソードリスト改訂版

【2023年以降】

●P&TI シーズン15　(全28話)

●P&TI ミニスペシャル第3弾　『トーマスとエース』

●P&TI ミニスペシャル第4弾　『ラウル救出大作戦』

●P&TI 特別企画　『きかんしゃトーマスとクリスマス』　(全4話)

●出張版P&TI　Pixiv用エピソード第2弾　『Emily and the Elegant Engines』

●P&TI ボーナスエピソード　(全6話)

【企画・制作中】

●P&TI シーズン16　(全28話)　*最終回

●P&TI 公開用没作品集　(全13話)

●P&TI スペシャル第9弾　『トーマスとスキフと大要塞』

●P&TI スペシャル第10弾　『ゴードンと兄弟の真実』

●P&TI ミニスペシャル第5弾　『Gina's Promise』(仮)

●P&TI ミニスペシャル第6弾　『Thomas the Samurai』(仮)

●出張版P&TI　Pixiv用エピソード第3弾　『Alfie and the New Tram Line』

●P&TI時系列年表