Z-KEN's P&TI Studios

プラレールとトラックマスターを用いた某きかんしゃの二次創作置き場

P&TI Ex-21 ふたごのバッシュとダッシュ(アレンジ)

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 バッシュとダッシュは、ソドー島から離れたミスティアイランドという小島で働く、双子のタンク機関車だ。

2台ともそっくりだが、よく見れば見分けが付けられるようになっている。2台はお互いの事をよく知っているので、お互いに何を言おうとしているか、よくわかっていた。

「おはよう、バッシュ。おはよう、ダッシュ

一緒に暮らす仲間のファーディナンドが、双子に挨拶をした。

「おはよう。おいらたち、今日から―」

「―ソドー島で 3日間 働くんだ」

と、バッシュの言葉にダッシュが続けて言った。

 

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 バッシュとダッシュミスティアイランドを発った頃、ソドー島のブレンダム港では、ビルとベンが悪戯をしていた。

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P&TI Ex-20 すばらしきてつどう(リメイク)

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 よく晴れたある朝の事、トーマスはアニーとクララベルを牽いて支線を走っていた。

最初の停車駅では、バスのバーティーが彼を待っていた。話をしたくてウズウズしているようだ。

「おはよう、トーマス。ねえ、聞いたかい。それがさ…」

「やあ、トーマス」

口を挟んだのは、ヘリコプターのハロルドだった。飛行場で点検をしてもらっていた。

「特別な お客さんたちが 島に来られているそうだよ。午後には僕が、空の旅へ お連れするんだ」

「へえ。僕の列車にも 乗ってくれるといいなぁ」

と、トーマスが言った。

「僕が教えるはずだったのに」

と、バーティーが、むっとして言った。

 

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 暫くして、トーマスは、別の停車駅に停まった。

駅のすぐそばで、トップハム・ハット卿とノランビー伯爵が、何人かの人たちと、何やら話をしていた。

「ねえ。あの人たちは、誰かな」

トーマスがパーシーに尋ねた。

「わからないよ。でも きっと 偉い人さ。彼らと 話が出来るんだもん」

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P&TI Ex-19 ちいさなきゅうせいしゅ(リメイク)

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 ブレンダム港は、いつも活気にあふれている。

機関車や船が行き来するだけでなく、クレーンのクランキーが船から荷降ろししたり、ソルティーとポーターが貨物列車を牽く機関車たちのために、せかせかと入換え作業をしたりと、とても賑やかな場所だ。

でも時々、何も仕事がないときがある。

その日も港は静かで、彼らは暇を持て余していた。

だが、ティッドマスの港は忙しいようだった。

そこで、ポーターと、クレーン機関車のハーヴィーが、トップハム・ハット卿に呼び出された。彼らが協力して、そこで仕事をするのだ。

 

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ポーターは、トーマスよりも小さなタンク機関車だった。だけど、やることはよくわかっているので、仕事を覚えるのが早く、乱雑に散らばる貨車を、素早く集めて入換え作業に励んでいた。

ところが、作業員の手信号を確認しながら引き込んでいると、そこで邪魔が入った。

「おや、こんなところで "ちんまりラクダ"が、日向ぼっこしているぞ」

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P&TI Ex-18 トーマスとなぞのなきごえ(リメイク)

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 ある夕暮れ時の事。トーマスとトビーが、ファークァーの機関庫で、仕事で疲れた体を休めているところへ、小さないたずら者が後ろからこっそりと歩み寄り…

 

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「ばあ!」

と、庫内に入って大きな声と「ピッピッピー」という汽笛の音を盛大に上げて2台を驚かせた。

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P&TI Ex-17 いじっぱりなオリバー(リメイク)

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 グレート・ウェスタン鉄道出身のオリバーは、意地悪なディーゼル機関車たちの魔の手から逃れられた、小さなタンク機関車だ。

ダックやトーマス程の力持ちではないが、彼は昔、トードの協力を得て、いたずら貨車たちの指揮を執るスクラフィーをバラバラにして黙らせたことがある。

それ以来、貨車たちからは恐れられていて、あれからいたずらもされていない。オリバーにはそれが自慢だった。 

 

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 ある朝、オリバーはディーゼル機関車たちの燃料を届けにナップフォードの操車場へやってきた。車庫の前では、ノーマンと、ハリーとバートが待っていた。

オリバーはディーゼル機関車の近くには寄りたくなかった。でも、そのそばにはトップハム・ハット卿が待っていた。

「嫌になっちゃうな、彼らの隣なんて」

と、オリバーは嫌な顔をした。

すると、待っていたノーマンたちも、彼に冷たい視線を向けた。オリバーはますます不機嫌になったが、トップハム・ハット卿は構わず新たに仕事を彼に任せた。

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P&TI Ex-16 たんすいしゃをつかまえろ(リメイク)

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 スティーブンは、ソドー島で最も古い、小さなテンダー式蒸気機関車だ。

いつもはウルフステッド城で観光客の案内をしているが、そうでない時はアフタヌーンティーの材料を酪農場から運ぶなどの雑用にもいそしんでいる。

ある日、彼はグリンの代わりにお城で出たゴミを、ゴミの集積場へ運ぶ仕事を任された。ゴミの貨車は重いので、グリンは丘を下るときは用心するように言ったが、スティーブンは貨車に押されながら出るスピードを楽しんでいた。

「ロケットの お通りだぞー!」 

ティーブンは、自分の軽さなら横転する心配はないだろうと思っていた。

ところが、丘を下って間もなく、別の問題が発生した。ポイントを通過するとき、なにやら「ボキッ」と音を立てたかと思うと、急に背中がスースーしたのだ。

 

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機関助士が石炭を罐に入れようと後ろを振り向いた時、異変に気が付いた。なんと、スティーブンの炭水車とゴミの貨車が別の線路を走っているではないか。ポイントの故障と共に、炭水車が外れたのだ。

炭水車は貨車の重みと勾配で、隣の線路を走るスティーブンを追い抜いて行く。彼は慌てて炭水車を止めようと速度を上げようとしたが、そこで止まってしまった。

罐の火は燃えていたが、走るのに必要な水が送られてこないからだ。

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P&TI Ex-15 せきにんじゅうだい(リメイク)

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 黒いテンダー機関車のドナルドとダグラスはカレドニア地方出身の双子の兄弟だ。

頭は良いがプライドが高く、ちょっぴり、おっちょこちょいな一面もある。

他の双子の機関車と同じように、お互い離れて働くことが嫌いだが、必要に応じて別々の場所で働くこともあるのだった。 

 

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 ある朝、ゴードンはやきもきしていた。さっさと燃料の補給を済ませて出発したいというのに、石炭箱はからっぽで、石炭ホッパーの下には砂利の貨車が一台置かれてたままだったからだ。

ちょうどそこへ、ドナルドが現れた。

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