シーズン10
今日はソドー島の大掃除の日だ。島の人々が一斉に掃除や不用品を片付けるので、ゴミ袋やガラクタが道端やあちこちの駅に積み重ねられている。 それを、タンク機関車のウィフとスクラフや、ダンプカーのマックスとモンティをはじめ、産業用の機関車たちが、忙…
踏切でトラックの運転手とダックの乗組員たちが揉めている。どうしたのだろう。 「妙な言いがかりは よせ。ぶつかってきたのはそっちだろう」 「冗談じゃない。僕たちは ぶつかってなんかいない。君の車が勝手に転けたんだ」 どうやら、踏切で事故を起こして…
ソドー島は特別な日々を迎えようとしていた。 この時期になると、機関車たちの仕事はお休みが増える。何故なら、鉄道員たちもこぞって家族で過ごすからだ。 それまで、彼らはサンタへの手紙を配達したり、パーティや機関庫の飾りつけをするために、子供たち…
「君たちは、伝説の消えた機関車を 知っているかい」 ある晩、ティッドマス機関庫で、ヘンリーがみんなに港で聞いた噂話をしていた。 「なんだい、それは」 ダックが目を薄く見開いて訊いた。 「ある筈の無い線路を走る、魔法の機関車さ。前にトーマスが迷っ…
ソドー島の機関車たちには、それぞれ大好きな仕事がある。 パーシーは郵便配達をすること、トビーはヘンリエッタと一緒に作業員を石切り場へ運ぶこと、エドワードは貨物列車を牽くこと、そしてジェームスは自分のボディを見せびらかしながら客車を牽いて本線…