Z-KEN's P&TI Studios

プラレールとトラックマスターを用いた某きかんしゃの二次創作置き場

過去作リメイク

P&TI Ex-26 ネルソンとまいごのバーティー(アレンジ)

「イザベラにネッド。あなたたちも、それが終わったら、行っていいわよ」 建設現場の仲間たちにそう告げたのはジェニーさんだった。 それを聞いていたアルフィーは首を傾げた。 「行くって、どこに行くんだろう」 そんな彼にイザベラが答えた。 「もちろんス…

P&TI Ex-25 おおそうじはだいこんらん(アレンジ)

今日はソドー島の大掃除の日だ。島の人々が一斉に掃除や不用品を片付けるので、ゴミ袋やガラクタが道端やあちこちの駅に積み重ねられている。 それを、タンク機関車のウィフとスクラフや、ダンプカーのマックスとモンティをはじめ、産業用の機関車たちが、忙…

P&TI Ex-24 キャロラインのだいピンチ(アレンジ)

踏切でトラックの運転手とダックの乗組員たちが揉めている。どうしたのだろう。 「妙な言いがかりは よせ。ぶつかってきたのはそっちだろう」 「冗談じゃない。僕たちは ぶつかってなんかいない。君の車が勝手に転けたんだ」 どうやら、踏切で事故を起こして…

P&TI Ex-23 かえってきたバルストロード(アレンジ)

それは、ある夏の終わりの忙しい時期のことだった。機関車たちが列車を牽いて本線や支線を行ったり来たりしている下で、ナップフォードの港は貨車や積荷でごった返していた。 支線の周辺で採れた石材、牛乳、果物の貨車で溢れている。それをパーシーが発注分…

P&TI Ex-22 チャーリーとトビー(アレンジ)

チャーリーは、紫色の小さなタンク機関車だ。彼は何より楽しいことが大好きで、みんなに競争を持ちかけたり、冗談を言っては笑わせるのが趣味だった。 「おはよう、冗談を聞いてよ。挨拶に答えてくれる石って 知ってるかい」 彼は、眠そうに水を補給している…

P&TI Ex-21 ふたごのバッシュとダッシュ(アレンジ)

バッシュとダッシュは、ソドー島から離れたミスティアイランドという小島で働く、双子のタンク機関車だ。 2台ともそっくりだが、よく見れば見分けが付けられるようになっている。2台はお互いの事をよく知っているので、お互いに何を言おうとしているか、よく…

P&TI Ex-20 すばらしきてつどう(リメイク)

よく晴れたある朝の事、トーマスはアニーとクララベルを牽いて支線を走っていた。 最初の停車駅では、バスのバーティーが彼を待っていた。話をしたくてウズウズしているようだ。 「おはよう、トーマス。ねえ、聞いたかい。それがさ…」 「やあ、トーマス」 口…

P&TI Ex-19 ちいさなきゅうせいしゅ(リメイク)

ブレンダム港は、いつも活気にあふれている。 機関車や船が行き来するだけでなく、クレーンのクランキーが船から荷降ろししたり、ソルティーとポーターが貨物列車を牽く機関車たちのために、せかせかと入換え作業をしたりと、とても賑やかな場所だ。 でも時…

P&TI Ex-18 トーマスとなぞのなきごえ(リメイク)

ある夕暮れ時の事。トーマスとトビーが、ファークァーの機関庫で、仕事で疲れた体を休めているところへ、小さないたずら者が後ろからこっそりと歩み寄り… 「ばあ!」 と、庫内に入って大きな声と「ピッピッピー」という汽笛の音を盛大に上げて2台を驚かせた。

P&TI Ex-17 いじっぱりなオリバー(リメイク)

グレート・ウェスタン鉄道出身のオリバーは、意地悪なディーゼル機関車たちの魔の手から逃れられた、小さなタンク機関車だ。 ダックやトーマス程の力持ちではないが、彼は昔、トードの協力を得て、いたずら貨車たちの指揮を執るスクラフィーをバラバラにして…

P&TI Ex-16 たんすいしゃをつかまえろ(リメイク)

スティーブンは、ソドー島で最も古い、小さなテンダー式蒸気機関車だ。 いつもはウルフステッド城で観光客の案内をしているが、そうでない時はアフタヌーンティーの材料を酪農場から運ぶなどの雑用にもいそしんでいる。 ある日、彼はグリンの代わりにお城で…

P&TI Ex-15 せきにんじゅうだい(リメイク)

黒いテンダー機関車のドナルドとダグラスはカレドニア地方出身の双子の兄弟だ。 頭は良いがプライドが高く、ちょっぴり、おっちょこちょいな一面もある。 他の双子の機関車と同じように、お互い離れて働くことが嫌いだが、必要に応じて別々の場所で働くこと…

P&TI Ex-14 オリバーへのプレゼント(リメイク)

アールズバーグにもクリスマス・イブで駅と操車場が賑わっていた。飾り付けはまだだったが、機関車たちは幸せな気分で暖かい機関庫で休んでいる。 でも、たった一台、幸せじゃない機関車が居た。 「ほら、さっさと動けよ」 ガシャンと乱暴に音を立てたのは、…

P&TI Ex-13 パーシーのおんみつさくせん(リメイク)

ソドー島は特別な日々を迎えようとしていた。 この時期になると、機関車たちの仕事はお休みが増える。何故なら、鉄道員たちもこぞって家族で過ごすからだ。 それまで、彼らはサンタへの手紙を配達したり、パーティや機関庫の飾りつけをするために、子供たち…

P&TI Ex-12 ゆきかき(アレンジ)

「明日は 大雪だよ。準備は 出来てるかい」 駅に戻る途中で、信号待ちの合間にエドワードがトーマスに言った。 「準備って、何の」と、トーマスが訊き返す。 「雪かきだよ。君は 確か 雪かきを付けるのが 嫌いだったよね」 エドワードが不安そうにこう言うと…

P&TI Ex-11 にげだしたしゃりん(リメイク)

ソドー島に冬がやってきた。雪が積もれば、カレドニア出身の双子の機関車ドナルドとダグラスの出番だ。 しかし、雪はそれほど積もらなかったので、機関車たちは安心した。だが、別の問題が起きていた。あまりの寒さにより線路が凍りついており、車輪がつるつ…

P&TI Ex-10 ジェームスとでんせつのきかんしゃ(リメイク)

「君たちは、伝説の消えた機関車を 知っているかい」 ある晩、ティッドマス機関庫で、ヘンリーがみんなに港で聞いた噂話をしていた。 「なんだい、それは」 ダックが目を薄く見開いて訊いた。 「ある筈の無い線路を走る、魔法の機関車さ。前にトーマスが迷っ…

P&TI Ex-09 せんろのおちば(リメイク)

ある朝、スティーブンは、お城のパーティーの為に料理に使う材料を集めに港へ向かっていた。ソドー島は木の葉が散る季節を迎えていて、ちょうどゆうべ、嵐があったばかりで、風に吹き飛ばされた葉っぱが濡れた線路に張り付いている。 そんな日でも意気揚々と…

P&TI Ex-08 ふたごとゴミ(リメイク)

その日はよく晴れ渡り、花々が咲き乱れ、辺りは甘くて良い香りが漂っていた。サムソンは重要な荷物を届ける為に、本土のバロー駅で貨車を受け取った。 「このワイヤーロープと 機材を、ソドー島のブルーマウンテンに 運んでくれ。巻き上げ機に 使うらしいん…

P&TI Ex-07 ジェームスとフリンのきょうそう(リメイク)

それは、特殊消防車のフリンが島に来て間もない日の事だ。その朝、ティッドマス機関庫にフリンがやってきた。隣の車庫で発生した火を消し止めるためだ。 だが、車庫の前には貨車が乱雑に置かれているせいでフリンは直接その線路に行くことが出来なかった。そ…

P&TI Ex-06 やっかいなもんだいじ(リメイク)

ソドー島には機関車の何倍もの、沢山の貨車がいる。 大きな積荷を多く運ぶためには必要不可欠な存在だが、制御できないほど悪戯好きの貨車もいれば、優しくて真面目に働く貨車もいる。 島では特に、古くて厄介な貨車のおかげで事故を起こすことも多いが、も…

P&TI Ex-05 うそつきデニス(リメイク)

ソドー島の機関車たちのほとんどは働き者だ。疲れ知らずで積極的に仕事をする。 でも、中にはやりたくもない仕事をほっぽり出す仲間や、そもそも楽をしたいという仲間も多からずいたのだった。 特にディーゼル機関車のデニスだ。怠け者として島で最も有名な…

P&TI Ex-04 きちんとしたきかんしゃ(リメイク)

その日、ゴードンは快調に急行列車を牽いて飛ばしていた。風を切り裂く青いボディはまるで春を伝えに来る季節の変わり目のようだ。 「いいぞ、順調だ! 今日こそは 最高記録を 叩き出してやる」と、彼は強く意気込む。 しかし、目の前の信号が赤に変わり、ゴ…

P&TI Ex-03 ディーゼルとフリンのちかみち(リメイク)

機関車たちにはそれぞれの責務がある。 例えば、トーマスとダックは客車を牽いて各々自分たちの支線を走る事だ。ゴードンは本線で急行列車を牽き、ソルティーは港で貨車の入換え、そしてディーゼルは操車場での入換えも兼ねて貨物列車を引っ張る事だった。 …

P&TI Ex-02 ジェームスのゆうびんはいたつ(リメイク)

ソドー島の機関車たちには、それぞれ大好きな仕事がある。 パーシーは郵便配達をすること、トビーはヘンリエッタと一緒に作業員を石切り場へ運ぶこと、エドワードは貨物列車を牽くこと、そしてジェームスは自分のボディを見せびらかしながら客車を牽いて本線…

P&TI Ex-01 さかなぎらいをこくふくせよ(リメイク)

タンク機関車のトーマスには、好きな物がたくさんある。 自分が担う支線や、自身の青いボディ、トップハム・ハット卿に信頼される事、それから自分に手を振ってくれる子供たち。 だけども、好きなものがあれば当然嫌いなものもある。それは他の機関車も人間…