※この記事は、2017年8月22日に以前のブログに投稿したものを再編集したものです。 デンとダートは、島の最東端、ヴィカーズタウンのディーゼル整備工場で働く2台のディーゼル機関車だ。 大きな車体のデンは努力家で工場のリーダーを務めている。 ダートは不…
全28話。2014~2016年の間にシナリオを制作し、2018年にかけて10話まで"はてなダイアリー"の方で投稿したシリーズです*1。既に投稿済みの回は再編集して2021年1月から投稿を開始いたしました。 今回はエピソード一覧の編成を若干変えましたので、改めてリスト…
※この記事は、2017年6月29日に以前のブログに投稿したものを再編集したものです。 毎年夏になると、イングランドや世界から集まる、鉄道愛好家の人たちを乗せるツアーが数回開かれる。 ホストはエドワード。自分の支線を走って彼らを案内するのだ。 彼は双子…
※この記事は、2017年5月28日に以前のブログに投稿したものを再編集したものです。 蒸気機関車には大きく二つに分けて、本体に炭庫と水槽のあるタンク機関車と、炭水車と呼ばれる石炭と水だけを積んだ車両が接続されたテンダー式機関車の2種類がある。 コンパ…
※この記事は、2017年5月20日に以前のブログに投稿したものを再編集したものです。 ノース・ウェスタン鉄道での郵便配達は、支線ごとの分担で行われている。まず、ヘンリーやヒロなどの本線の大型機関車が本土からの郵便物を運んでくる。 それをトーマスの支…
※この記事は、2017年4月22日に以前のブログに投稿したものを再編集したものです。 テレンスは、トーマスの支線の近くで働くトラクターだ。 フィニーさんの農場で畑を耕すのが主な仕事。時には倒木や荷車を牽引したり、自慢のキャタピラを使って大雪の時に活…
※この記事は、2017年3月30日に以前のブログに投稿したものを再編集したものです。 その日は、空がよく晴れ渡り、島中が賑わい活気にあふれていた。 でも、トーマスだけは違った。彼の表情には今にも雷鳴が響くかの如く曇っていた。 とても機嫌が悪いようだ。…
【2021年以降】 ●P&TI シーズン14 (全26話) ●P&TI スペシャル第8弾 『ティモシーと呪われた森の秘密』 ●P&TI ミニスペシャル第1弾 『ヒーローになりたい』 ●P&TI ミニスペシャル第2弾 『島一番の自惚れや』 ●出張版P&TI Pixiv用エピソード第1弾 『Culdee's B…
「イザベラにネッド。あなたたちも、それが終わったら、行っていいわよ」 建設現場の仲間たちにそう告げたのはジェニーさんだった。 それを聞いていたアルフィーは首を傾げた。 「行くって、どこに行くんだろう」 そんな彼にイザベラが答えた。 「もちろんス…
今日はソドー島の大掃除の日だ。島の人々が一斉に掃除や不用品を片付けるので、ゴミ袋やガラクタが道端やあちこちの駅に積み重ねられている。 それを、タンク機関車のウィフとスクラフや、ダンプカーのマックスとモンティをはじめ、産業用の機関車たちが、忙…
踏切でトラックの運転手とダックの乗組員たちが揉めている。どうしたのだろう。 「妙な言いがかりは よせ。ぶつかってきたのはそっちだろう」 「冗談じゃない。僕たちは ぶつかってなんかいない。君の車が勝手に転けたんだ」 どうやら、踏切で事故を起こして…
それは、ある夏の終わりの忙しい時期のことだった。機関車たちが列車を牽いて本線や支線を行ったり来たりしている下で、ナップフォードの港は貨車や積荷でごった返していた。 支線の周辺で採れた石材、牛乳、果物の貨車で溢れている。それをパーシーが発注分…
チャーリーは、紫色の小さなタンク機関車だ。彼は何より楽しいことが大好きで、みんなに競争を持ちかけたり、冗談を言っては笑わせるのが趣味だった。 「おはよう、冗談を聞いてよ。挨拶に答えてくれる石って 知ってるかい」 彼は、眠そうに水を補給している…
バッシュとダッシュは、ソドー島から離れたミスティアイランドという小島で働く、双子のタンク機関車だ。 2台ともそっくりだが、よく見れば見分けが付けられるようになっている。2台はお互いの事をよく知っているので、お互いに何を言おうとしているか、よく…
よく晴れたある朝の事、トーマスはアニーとクララベルを牽いて支線を走っていた。 最初の停車駅では、バスのバーティーが彼を待っていた。話をしたくてウズウズしているようだ。 「おはよう、トーマス。ねえ、聞いたかい。それがさ…」 「やあ、トーマス」 口…
ブレンダム港は、いつも活気にあふれている。 機関車や船が行き来するだけでなく、クレーンのクランキーが船から荷降ろししたり、ソルティーとポーターが貨物列車を牽く機関車たちのために、せかせかと入換え作業をしたりと、とても賑やかな場所だ。 でも時…
ある夕暮れ時の事。トーマスとトビーが、ファークァーの機関庫で、仕事で疲れた体を休めているところへ、小さないたずら者が後ろからこっそりと歩み寄り… 「ばあ!」 と、庫内に入って大きな声と「ピッピッピー」という汽笛の音を盛大に上げて2台を驚かせた。
グレート・ウェスタン鉄道出身のオリバーは、意地悪なディーゼル機関車たちの魔の手から逃れられた、小さなタンク機関車だ。 ダックやトーマス程の力持ちではないが、彼は昔、トードの協力を得て、いたずら貨車たちの指揮を執るスクラフィーをバラバラにして…
スティーブンは、ソドー島で最も古い、小さなテンダー式蒸気機関車だ。 いつもはウルフステッド城で観光客の案内をしているが、そうでない時はアフタヌーンティーの材料を酪農場から運ぶなどの雑用にもいそしんでいる。 ある日、彼はグリンの代わりにお城で…
黒いテンダー機関車のドナルドとダグラスはカレドニア地方出身の双子の兄弟だ。 頭は良いがプライドが高く、ちょっぴり、おっちょこちょいな一面もある。 他の双子の機関車と同じように、お互い離れて働くことが嫌いだが、必要に応じて別々の場所で働くこと…
夏休み特別企画というわけではありませんが、P&TIシーズン13のリメイクであるEx-15以降を投稿する前に、2014年から2016年の間に旧Studioで投稿したシーズン13のうち9話を再編集して、シーズン14に繋がる分だけ再投稿しました。一応、一覧表も投稿しておきま…
ソドー島はもうじきクリスマス。路面も線路もはふわふわの雪で覆われ、町中では雪だるまを作ったり、サンタからのクリスマスプレゼントを心待ちにする子供たちの笑顔であふれかえっている。そんな幸せそうな気分は機関車たちも同じだった。皆、雪は嫌いだっ…
その日は、ソドー島でドキュメンタリー番組の撮影があり、マードックは少し憂鬱だった。彼は注目を浴びるのが苦手だ。彼は操車場で停車中に胸の内をサー・ハンデルとデニスに明かした。「なるべく カメラに 映りたくは ないのだが…」「同情するよ。報道人っ…
ある日、トーマスは重要な仕事を任された。レスキューセンターの近くに新しい駅を建てるための建築資材を運ぶのだ。現場には新しい線路が沢山敷かれていた。スタフォードは機関庫に使う資材を運んでいる。それを見たトーマスはとてもワクワクした。彼は駅で…
ある朝、ディーゼル機関車のボコが機関庫で目を覚ましたところへ、駅にトップハム・ハット卿がやってきた。「おうい、ボコ。ちょっと こっちへ 来てくれんか」ハット卿が呼び掛けるとボコはすぐにエンジンを動かして機関庫を飛び出した。「なんでしょうか」…
ソドー島の機関車たちは、みんないつも忙しそうに働いている。中でも蓄電池機関車のスタフォードは、特に忙しかった。普段はトーマスの支線や操車場で働いているが、彼は静かに走るのでしばしば動物を運ぶ仕事を任せられる時もあれば、炭鉱で働くこともあれ…
ある日、スタフォードが操車場で貨車の入れ替えをしていると、トップハム・ハット卿が彼を訪ねた。「スタフォード、苗木の貨車を ミスティアイランドまで 運んでくれ。それが終わったら、今度は ミスティアイランドで 材木を受け取って、トロッターさんの農…
ある冬の日、ソドー島は吹雪に見舞われた。一日中降り積もると思われたが、幸いにも、つかの間の晴天により厚く積もった雪も薄くなり、ドナルドとダグラスが懸命に除雪したおかげであっという間に線路から雪が消えた。しかし油断は禁物だ。午後から明日にか…
スタフォードは、島で唯一の蓄電池機関車だ。燃料は内蔵された電池を充電すること。電気機関車なので、石炭も水も、ディーゼルオイルも必要ない。一度の充電で最大6時間も走行することができる。とても静かに走るので、島中の農夫たちのお気に入りだった。 …
ある日、ダックが客車を牽いて自分の支線を走っていると、駅でハット卿がいることに気付いた。ちょうど停車駅だったので、彼と話をすることができた。「おはようございます、トップハム・ハット卿」「やあ ダック。待っていたよ。君に とても特別な仕事を 任…