タンク機関車のチャーリーは、みんなを笑わせることが大好きだ。
彼はよく、仲間の前で冗談を言っていた。
「やあ、エドワード。ピッピッ、ピュイ、っていう音が 機関車から鳴りました。それは なんででしょう」
「うーん、なんでだろう」
「汽笛と一緒に 機関士が口笛を吹いたのさ」
「その冗談、本当に面白いね。気に入ったよ」
でも、彼はいつも自分の好きなタイミングで仲間に言うだけではなかった。
ある日、クレイピッツで働くティモシーが、ソドー整備工場に運ばれることになった。
双子の機関車ビルとベンが引き起こした事故に巻き込まれたのだ。
彼のボイラーはボコボコに歪み、走るには危険な状態となっていた。
ビルとベンは申し訳ない気持ちでいっぱいだった。彼らはどっちが悪いかで喧嘩になり、マリオンが仲裁に入ったが、結局謝ることができなかった。
「みんな、そんなに落ち込むなって。ビクターなら、すぐに 直してくれるさ」
ディーゼル機関車のデリックが彼らを元気づけようとした。だが、採掘場は気まずさが増すのみだった。
ティモシーがソドー整備工場に運ばれると、故障車を運ぶエドワードに会った。
彼はティモシーから事情を聞いた。
「事故のこと、気の毒だったね。双子のことは 僕から謝るよ」
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